カサイユウBlog

ゆるめに生きてる元風俗嬢ライター。

「意味不明な英字プリントTシャツ」がどうしても着られないから風俗嬢になりました

「元風俗嬢だよ!」という方は星の数ほど……でしょうが、それを公言している人はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。私はあえて公衆の場で「前職、風俗嬢です!」と言うことはありませんが、そんな話題になり「あなたはどうなの?」なんて聞かれたときには答える……というスタンスを取っています。

 風俗嬢の数、そのうち風俗嬢を辞めた人の数、そして風俗嬢であったことを公言する人の数……このように順を追って考えてみると、レアとは言わないまでもやはり少ないものでしょう。さらに、その少ない存在に出会う機会、そして「どうして風俗嬢になったの?」と質問する機会を想像してみると、よりその数は減っていきます。実際に、私も「どうして風俗嬢になったの?」と質問された経験は数えるほどです。(現役のころのお客さんからは数えきれないほど聞かれましたが、本当の理由は答えたことがありません)

さて今回は、人としてはとっても聞きにくいテーマであろう「風俗嬢になった理由」を掘り下げてみることにします。

今も昔もお金が大好きです

もったいぶるような前置きの後に恐縮ですが、私が風俗嬢になった理由は、誰もの想像に近いものだと思います。 まず「お金と時間が欲しかった」こと。当時の私は「行きたいとき行きたい場所に、問題なく行ける状態である生活」を理想としていました。目が届かないところで起こっている「おもしろいこと」を、ひとつたりとも逃したくはなかったのです。それを叶えるために、風俗嬢という職業は理想的でした。

風俗嬢は自分が働く日を、自分の都合のみで決められます。ときおり「この日、女の子が少ないんだ。出られない?」と打診されることはありますが、それを断る権利だってもちろんあります。そして、頑張った分だけ多くの報酬がもらえること。行きたい場所へ行きたいときに行くための、十分な費用を確保できるということですね。

多くのお金を持っていれば、選択肢は広がります。このメリットを活用できたおかげで、私はこれまでたくさんの「おもしろいこと」に出会ってきました。

好奇心に従った結果

次に「知らないことを知りたかった」ということ。好奇心旺盛と言い換えることもできます。ハタチを迎えたころの私は、気力体力を持て余している若者でした。そんな日々をただボーッと過ごしているだけでは知ることができない、たくさんの「おもしろいこと」に対面したかったのです。

もちろん風俗嬢にならずとも、そのシーンに造詣ある誰かにお話を聞くことで、知識として蓄えることはできます。しかしそれは所詮知識でしかなく、私が求めているものではありませんでした。

これに近しい感覚と言えるのは「意味が分からない英字プリントのTシャツを、違和感なく着られるかどうか」です。ちなみに、私は無理です。おそらく、買う前に辞書で調べちゃいます。Tシャツのプリントというものは、周りから「その人の主張」と受け取られることもあるではないですか。それを思うと、よく意味も分からぬ英字プリントTシャツなんて怖くて着られません。そういうことです。

働いたこともないのに「風俗は悪だ」「風俗嬢って大変そう」「楽な仕事でいいよね」だなんて、言いたくはありませんでした。同時に「風俗嬢ってすごいよね、尊敬する」という考え方についても、違和感を感じます。何かについて語るならば、現実的な部分を少しでも知っておくべきだと思うのです。その対象を持ち上げるにしても落とすにしても、主張するならその核となる部分を知っておきたかった、というところです。

また私は風俗嬢になる以前、その世界について「触ってはいけないような雰囲気を放っている、世界中が隠したがっているモノ」というイメージを持っていました。生来の「ダメと言われたらしたくなる」性分も手伝って、なおさらその世界を見てみたくなったのです。

協調性? なにそれおいしいの?

多くの風俗嬢がそうであるように、友達づくりや人脈づくりについてはサッパリ頭にありませんでした。そのため、風俗業界で知り合った人たちとはほぼ疎遠です。それどころか、連絡先を知っている人もきっと片手で数えられるほど。 チームワークなんて、最低限で構わない。仕事の出来次第で、その日の報酬金額が決まる。私が身を置いていたその世界は、私にとって触り心地の良い世界でした。

※noteアカウント整理にともない、再編集・再掲しました。(2018/01/21)