カサイユウBlog

ゆるめに生きてる元風俗嬢ライター。

「いつお金がなくなっても、また出戻れば良いのだ!」

私が風俗嬢だったのは、だいたい19歳から28歳のころまで。そのあいだ社会の片隅に身を置く者としての責任感を、すこしずつ育ててきました。けれどその職業について、強固なプライドを持っていたわけではありません。

すばらしき「根なし草生活」

そのころの私を守っていたのは「イヤになったら辞めれば良いし、お金がなくなったら別の店に行けば良いじゃん!」というスタンス。物理的な生活拠点はあったけれど、精神的には根なし草とでも呼べそうな暮らしぶりだったのです。

「風俗嬢としてまっとうに働ける時代は長くない」ということを、なんとなく理解はしていたものの、根なし草にとってはリアルな危機感なんて遠い世界のお話。「いつか生活費すら稼げなくなるかもしれない」という問題さえ、まるで他人ごとのように感じられて。

出戻れちゃうから困っちゃう!

そのころ漠然とあったのは、「25歳までに手に職をつけて風俗を上がる」という目標。実際に上がったのは3年超過の28歳だし、手に職がついたのかと自問自答すれば疑問しかないけれど。

すこし困っていたことといえば、出戻りしたくなる衝動が、ときおり胸中を走ること。風俗の世界って、実は経験者にやさしいとこがあるんです。求人ページで「出戻りの女の子も大歓迎!」と謳っている店もある。どこかのお店を辞めるたび、私の頭の中にあったのは「いつお金がなくなっても、また出戻れば良いのだ!」というフレーズ。

なにひとつ持たざる私でも、お金を稼ぐ手段がすぐそこにある。私にとって風俗嬢の仕事は、女として生きる上での、柔らかなセーフティーネットであり続けたのでした。

裸仕事にさようなら

風俗嬢ではなくなったこの数年で「生活費を稼ぐための最低限の知恵」を得られたのは、幸いとしか言いようがない。なーんだ、服を脱がないで仕事するのって、意外と楽しいじゃんか! けれど「いつか条件が揃えば出戻ることがあるのかもしれない」という考えが、ときおり脳裏をよぎるのも確かなのです。

※noteアカウント整理にともない、再編集・再掲しました。(2018/01/21)